Positive Transitionに「女性活躍推進コンサルティング」をご依頼いただいいた東レ株式会社瀬田工場 担当者の阪口様に、ご依頼をいただいた経緯や、その後の様子などをインタビューさせていただきました。
実施回数:3回
方法:リアル開催
育児・家事・介護との両立に日々追われながらも一生懸命働く社員たち。
そんな社員たちを「元気にしたい」「一人一人が悩んでいる課題に寄り添いたい」という阪口様の強い想いから、今回研修をさせていただきました。
目次
研修をしようと思ったキッカケは何でしたか?
では早速お聞きしていきたいのですが、当社に女性活躍推進コンサルティングをご依頼いただいたキッカケは何でしたでしょうか?
キッカケとしては、企業研修だけでは社員のその後の行動につながらないと感じたことでした。
2012年から、女性活躍推進の取り組みを瀬田工場で独自でスタートしていました。
社員の意識調査であったり、女性が働きやすい職場環境の整備であったり、育児・介護と仕事の両立支援もしていました。
2012年から、女性活躍推進の取り組みを瀬田工場で独自でスタートしていました。
社員の意識調査であったり、女性が働きやすい職場環境の整備であったり、育児・介護と仕事の両立支援もしていました。
ご依頼いただく前から女性活躍推進に取り組まれてたんですね
そうなんです。2016年からは、全社的に女性活躍推進の取り組みがスタートしました。社内アンケートでは「女性に気づきや学びがある研修・セミナーを開催してほしい」という声が出ていて、社外から講師の方を呼んだりもしていました。
研修もすでにされてたんですね
していました。
でも、どうしても「いかに管理職になるか?」ばかりが重視されていたんです。
すごい実績のある講師を呼んで、話をしてもらっても、社員にとってなんだか身近に感じられないというか・・・。
でも、どうしても「いかに管理職になるか?」ばかりが重視されていたんです。
すごい実績のある講師を呼んで、話をしてもらっても、社員にとってなんだか身近に感じられないというか・・・。
「私とあの人は違うから」と言われたりもして、結局、その後の行動につながらなかったんですよね。
なので、社員それぞれに価値観があることを踏まえて、高い目線からではなく、個人ひとりひとりの課題に寄り添えるような企画が練れないか?と考えてきました。
なので、社員それぞれに価値観があることを踏まえて、高い目線からではなく、個人ひとりひとりの課題に寄り添えるような企画が練れないか?と考えてきました。
「社員ひとりひとりの価値観にもっと寄り添いたい」と思われたんですね!
最初、ひとりひとりに寄り添う研修をしたいと言ったとき、上司の反応はいかがでしたでしょうか?
すんなりOKをもらえましたね。
上司には、女性社員のキャリアアップや、部署を超えた女性社員の交流の必要性を理解していただいたので、「そこにアプローチするためにこんな研修はどうか?」という提案をして、OKをもらいました。
上司には、女性社員のキャリアアップや、部署を超えた女性社員の交流の必要性を理解していただいたので、「そこにアプローチするためにこんな研修はどうか?」という提案をして、OKをもらいました。
研修をするにあたって不安や懸念はありましたか?
研修をするにあたって、不安や懸念はありましたか?
ありましたね。
やはり研修を企画する以上、何をどんな目的で実施するのか、という軸を自分で立てなきゃいけないので、それがまず大変だな~と。笑。
やはり研修を企画する以上、何をどんな目的で実施するのか、という軸を自分で立てなきゃいけないので、それがまず大変だな~と。笑。
それで、カスタマイズして研修を組み立てる当方にご相談いただいたんですね。
他にはありましたか?
他にはありましたか?
参加者に対して、研修が本当に有効なものになりえるのか?という不安もありました。
一回だけの打ち上げ花火ではなくその後の行動につながるものにしたいので、やって本当に有効になるのかな?と。
一回だけの打ち上げ花火ではなくその後の行動につながるものにしたいので、やって本当に有効になるのかな?と。
そこは不安ですよね
他にも、会社としての想いだけでなく、人事として積み上げてきたことの流れもたくさんあるので、その様々な想いをしっかり汲み取ってくれる講師の方と出会えるのかという懸念もありました。
なるほど!全社的な方向性や、これまでの取り組みを踏まえて、事業所で働く皆さんのニーズとマッチさせていく必要があったわけですね。
そうなんです!なので、パッケージになっている研修がマッチしなくなったんです。
また、参加者に事務局の想いを押し付けるものにはしたくなかったので、一方的に聞くだけの研修は求めていなかったです。内容自体にいろいろなアドバイスをくださって、カスタマイズが可能な講師の方を探していました。
また、参加者に事務局の想いを押し付けるものにはしたくなかったので、一方的に聞くだけの研修は求めていなかったです。内容自体にいろいろなアドバイスをくださって、カスタマイズが可能な講師の方を探していました。
そうだったんですね!
その上で、参加者が「学んだことを行動に移してみよう」「やってみよう」とモチベーションを上げられたり、働くことに前向きになれるような研修がしたかったんです。
その後の行動につなげてほしいというのが前提にありましたね。
その後の行動につなげてほしいというのが前提にありましたね。
そうですよね。聞いて終わりではもったいないですよね。
講師選びで重視したポイントは?
実際に講師を選ぶにあたって、どのようなことを重視されましたか?
重視したのは、
研修の目的を深く理解していただけて、安心してお任せできる方
ご自身の経験から具体的なアドバイスができる方
何度も擦り合せをして、内容ややり方をカスタマイズしていただける方
今後の取り組みにつながる意見やアドバイスをいただける方
という基準で選ばせていただきました。
研修の目的を深く理解していただけて、安心してお任せできる方
ご自身の経験から具体的なアドバイスができる方
何度も擦り合せをして、内容ややり方をカスタマイズしていただける方
今後の取り組みにつながる意見やアドバイスをいただける方
という基準で選ばせていただきました。
それは嬉しいです!ありがとうございます!
パッケージだけのところもあるじゃないですか。
こちらが「このテーマでお願いします」と言うと全部お任せで、いきなり当日!みたいな。笑。
こちらが「このテーマでお願いします」と言うと全部お任せで、いきなり当日!みたいな。笑。
パッケージの研修も多いですよね。カスタマイズするには手間がかかりますから...。
ちなみに講師選びで決め手になったことは何でしたか?
ちなみに講師選びで決め手になったことは何でしたか?
石倉さんなら、公的機関の滋賀マザーズジョブステーションなどと連携されていましたし、そこでのキャリアカウンセリング経験もお持ちだったことが、安心してお願いできる決め手でした。
また第一回目の相談でも、『これまでの取り組み』『女性の今の勤務実態』などなど、詳しくお話を聴いていただいて、
親身に寄り添っていただいたことも大きかったですね。
親身に寄り添っていただいたことも大きかったですね。
嬉しいです!
あとはやっぱり、会社の上層部の意向も汲み取ってご意見をいただけたので、安心してお願いできました。
「こうすれば上層部の意向も汲み取れて、今までの人事の取り組みを大切にしつつ、職場で働く方のニーズに応えることができますよ」といった提案をしていただけたのが一番大きかったですね。
「こうすれば上層部の意向も汲み取れて、今までの人事の取り組みを大切にしつつ、職場で働く方のニーズに応えることができますよ」といった提案をしていただけたのが一番大きかったですね。
上層部、人事、現場、それぞれに想いがありますし、それぞれ大切ですものね。
研修をしてどんな変化がありましたか?
研修をしてどのような変化がありましたでしょうか?
今までしたことのない企画をたくさん提案してくださって、新しいやり方を学ばせていただきました。
今までは研修というと、講師の話を聞くだけのスタイルが主だったんですが、研修後にフォローアップカフェを開催することもそうですし、3回通しでセミナーを実施したのも初めてでした!
今までは研修というと、講師の話を聞くだけのスタイルが主だったんですが、研修後にフォローアップカフェを開催することもそうですし、3回通しでセミナーを実施したのも初めてでした!
※フォローアップカフェとは、研修と研修の間に、参加者同士が自主的に学びを深め合うことを目的として、お昼休みに開かれる会のこと。
長期的にはどんな変化がありましたか?
研修をしてから、長期的な視点でどのような変化がありましたか?
実はあの後、すごく大きな変化がありまして
ほうほう!
女性が働きやすい職場づくりに向けて、女性社員から、工場長と労働組合の支部長に直接プレゼンする機会をいただけることになりました!
それは素晴らしいです!
実は、研修の合間に開催していたフォローアップカフェを、今もずっと自主開催しているんです。
そこで、研修中に触れていただいたテーマである
『女性ネットワーク構築のためにどんなことが必要か?』
『女性社員が働きやすい職場にするために何が必要か?』
について、活発にアイデアが出ました。
そこで、研修中に触れていただいたテーマである
『女性ネットワーク構築のためにどんなことが必要か?』
『女性社員が働きやすい職場にするために何が必要か?』
について、活発にアイデアが出ました。
研修中もたくさんアイデアがでていましたよね。
そうなんです。せっかく出てきたアイデアなので、社内に「このアイデアを実現するための活動に参加してくれる人はいませんか?」と声掛けしたところ、なんと16人もの女性社員が「参加したい!」と手が上げてくれたんです!
そういった取り組みの甲斐あって、工場長と、労働組合の支部長へのプレゼンの機会を持つことができました。
女性社員が工場長に、直接ですよ!?
そういった取り組みの甲斐あって、工場長と、労働組合の支部長へのプレゼンの機会を持つことができました。
女性社員が工場長に、直接ですよ!?
とても大きな進歩ですね!聞いていて鳥肌が立ってきました!
手を上げてくれた16人の中には研修に参加していなかった方もいました。
参加者の研修後の行動が、その周りにも影響を与えています。
「チューター制度を作ったらどうか?」というアイデアも出たので、その実現に向けて今動いています!
参加者の研修後の行動が、その周りにも影響を与えています。
「チューター制度を作ったらどうか?」というアイデアも出たので、その実現に向けて今動いています!
とても素敵な変化ですね!
女性社員が直接プレゼンをしたアイデアを、工場長もしっかり聞いてくれたので、これから、新たな動きが出そうです!
これからどう育っていくかがとても楽しみです!
これからの目標はありますか?
研修での成果を活かして、これから実現したい目標はありますか?
今後は男性社員も働きやすい環境を整えることが目標ですね。
実は今、「女性ばっかりずるい」という声が男性社員から上がりはじめていて、もう女性を優遇する段階ではなくなってきたんですよね。
なので今後は女性だけじゃなく、女性も男性も働きやすい職場づくりをしていこうと考えています!
実は今、「女性ばっかりずるい」という声が男性社員から上がりはじめていて、もう女性を優遇する段階ではなくなってきたんですよね。
なので今後は女性だけじゃなく、女性も男性も働きやすい職場づくりをしていこうと考えています!
女性活躍推進のステージから、「男性も女性も活躍する」ステージに上がったんですね!
本当にありがたいです!
こういう変化って、よい講師の方と巡り合わなかったら得られないですよね。
それまでは他社の取組事例をインターネットですごく時間をかけて探したり、やっと探し当てたとしても自社に合わないものだったり、その繰り返しでしたから。笑。
こういう変化って、よい講師の方と巡り合わなかったら得られないですよね。
それまでは他社の取組事例をインターネットですごく時間をかけて探したり、やっと探し当てたとしても自社に合わないものだったり、その繰り返しでしたから。笑。
阪口さんが試行錯誤されていた様子が伝わってきます。
石倉さんが、
- 一人ひとりの中にリーダーシップがあること
- 男女ともに育児・家事に参画するメリットとそのコツ
- 女性が仕事をしていく上で大切なこと
といったことを、人事の一員、当社の一員のように熱い想いでアドバイスをいただけたので、私たちも「どう進めていったらよいのか」考えながらお話を聞くことができました。
ただ聞くだけの研修ではなかったのと、石倉さんが持つ能力・対応力、そこがすごい魅力的でしたね!
出会ったことがないんですよ、こういう講師の方に。笑。
講師の方が、企業の立場に立って、当社の一員のように寄り添って、私たちと一緒に正解のわからない問いにチャレンジしてくださることで取り組みが後押しされると感じました。
おかげで、社員が自分たちで今後の課題解決策を練っていけるようになりました。
出会ったことがないんですよ、こういう講師の方に。笑。
講師の方が、企業の立場に立って、当社の一員のように寄り添って、私たちと一緒に正解のわからない問いにチャレンジしてくださることで取り組みが後押しされると感じました。
おかげで、社員が自分たちで今後の課題解決策を練っていけるようになりました。
ありがとうございます!
私としても『自走してほしい』という気持ちがずっとあります。
私としても『自走してほしい』という気持ちがずっとあります。
寄り添ってカスタマイズしてくれる方に巡り会えて本当によかったです!
ありがとうございます!まだまだ聞き足りないですが、また今後もお役にたてることがあればお声掛けください。
インタビューにお答えいただきありがとございました!
インタビューにお答えいただきありがとございました!
こちらこそです!ありがとうございました!
今後ともよろしくお願いします。
今後ともよろしくお願いします。
講師からのメッセージ
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
企業・上層部としての想い、人事の想いをくみ取りながら、現場の課題やニーズに合わせて、人事の皆さまと共に試行錯誤し、カスタマイズしていく中で、御社の一員として迎えていただいたかのように本音でお話させていただいたこと、そしてその取り組みをカタチにしていくお手伝いができたこと、本当に嬉しく思います。
10人いれば10色の正解があります。
会社の制度をつくっても実際に使われないと意味がありません。
私は、一人で悩んでいる人事担当者様のよきパートナーでありたいと思っています。
意味のあるものにするために、正解のわからない問いをまずは一緒に考えて、
「最適解」を見つけていきましょう。
そして今後も、ステージアップして男女ともに一人ひとりが充分に力を発揮できる組織に向けてさらなる試行錯誤を楽しんで参りましょう!