「伴走型コンサルティング&企業研修」をご依頼いただいた「東レ株式会社瀬田工場様」では、「女性が働きやすい職場づくり」に向けて、当事者である女性社員が自分たちでアイデアを出し合い職場改善につなげるという、持続可能な取り組みが実現しています。
後日、担当者の阪口様より、
「アイデアを、女性社員から工場長に直接プレゼンする機会が得られ、事業所全体で、女性活躍推進が進んでいます」
というご連絡をいただきましたので、今回、研修にご参加いただいた女性社員3名にインタビューさせていただきました。
プログラム:伴走型コンサルティング&企業研修
実施回数:3回+フォローアップ3回
方法:リアル会場
岡田様、小山様、吉岡様、よろしくお願いいたします!
目次
研修をする前は、どんなお悩みがありましたか?
研修を受ける前は、職場環境や働き方でどんなお悩みがありましたか?
入社3年目で、余裕がまだないのもあると思うんですけど。
結婚も私にとっては先のことですし、今回の研修についても「内容についていけなくなるのではないか?」「私が研修に参加して意味があるのかな?」という悩みはありました。
例えば、他の部署にある装置を使いたいとか、他の部署の会議で上がった内容を知りたいとか思ったときに、相手が後輩でも、連絡するのはちょっと気が引けたりしたんです。
気軽さがなくて。誰に声掛けしようか?というのをすごい悩んで。
で、一番連絡しても迷惑がられなさそうな方を選んだりしてましたね。笑。
なので悩みとかあまりないんですけれども、総務という職場柄みなさんの顔は知っていても、素の部分までは知らなかったというのがありましたね。
研修をすると聞いたときはどんな印象でしたか?
とりあえず参加してみよう!という感じで参加してみました。
最初は内容については全然知らなかったです。
スケジュールが空いてたから参加した、みたいな。笑。
吉岡様はいかがですか?
良い活動なのは分かるけど、参加してばかりだと上が認めてくれるのかな?みたいな。笑
お気持ちを聞かせていただいてありがとうございます。
研修に参加して変化はありましたか?
仕事で直接関わりのない方だと、すれ違っても今までなら何も言わずに過ぎ去ってたのが、一声掛け合ったり、話をしたりするようになりました!
仕事に来るにあたって、気持ちの変化はありましたか?
小山様はいかがですか?
研修会に参加させてもらって、みんな前を向いて聞くだけじゃなくて、グループで話し合う参加型だからこそ、目の前の人が全く知らない人だったのが、知っている人にぴょんと飛べたので、仕事でもいろいろ聞けるくらいの距離感になりました!
もともと狭い工場なんですけど、もっと狭くなったと感じています!
お互いの距離が近くなったという。
本来ものすごく近い存在でいる組織の方だと思うんですけど、どこか遠いイメージで。
向こうは近づきたいアピールをしているけど、なんとなく心の距離は遠いみたいな。笑。
保健師さんには、健康診断でもあまり相談しなかったんですけど、今なら「いつもと体調が違うから保健師さんに聞いてみよう!」と思えるようになりました。
もう、いろいろ変わっています!
すぐに行ける距離でも、心の距離が遠いと行きづらいですよね。
吉岡様は、いかがですか?
みんなで交流するようになってから、素が見えたと言うか。仕事をする上では表面的だったりするけど、その人の内側の部分が見えて、話しやすくなったのがすごくよかったです。
一方的に話を聞くだけでは、深まり得なかった仲だなぁと。チーム活動もしていただいたり、楽しい話も多くてよかったです!
産前・産後説明会とか、マタニティ制服の貸与とか。
全体的にゴロッと変えなきゃいけない中長期的なものは実現まで時間もかかりますが、総務の権限で解消できる小さな課題やモヤモヤがたくさん見つかりました。
やっぱりお金もかかることですし、もしシーンとした場になったらイヤというのはありますね。笑。
女性活躍推進の取り組みを進める中で、壁に当たったことはありましたか?
でも研修中の活動で先生がおっしゃっていた、「どんな小さな意見や発言でも、何一つ無駄なことはない」というのを思い出して、思い切って発言するようになりました。
私はやるとなると100%エネルギーを注ぎたくなるタイプなんですが、みんな100%注げるわけでもないので。
その中で、持っている力を充分に発揮してもらうためにどうするか、制限のある中で議論できるようにするためには時間・ゴールをどうするか、など、そのあたりもすごく考えました。
研修内で触れた自分らしいリーダーシップを発揮されていますね。
私は、集めるということは相手の時間ももらうので、意見を聞いたからには組織運営に反映させてあげなきゃ、というのがありましたね。
OHANA会を立ち上げて、意見を出し合えたからこそ、会社も組合もその意見を吸い上げて、どうすればいいかを皆で検討できるようになったので、次のステップに向けてできる限りのことをしたいと思えるようになりました。
皆様の行動変容、そして成長がまぶしいです!
1つずつ自分たちの手で実現されていて、すごく嬉しいです!
今後チャレンジしてみたいことはありますか?
では、これから先、チャレンジしたいことや目標はありますか?
その手応えがよかったら会社全体に展開していくという話になっているので、それが楽しみです!
女性活躍推進という名目ではあるんですけど、最終的には工場全体を活性化できたらいいなと考えています。
女性が充分に力を発揮できる組織=誰もが充分に力を発揮できる組織ですからね。
具体案があるわけじゃないですけど、最近それを感じていますね。
今回の研修に始めは言われるまま半信半疑で参加していたとは思えない主体性と、それぞれのリーダーシップを感じます。
これからの活動も応援しています!
講師からのメッセージ
この度、伴走型コンサルティング&企業研修をご依頼いただいた東レ株式会社瀬田工場様、ご担当の阪口様、そして女性活躍推進の研修にご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。
縦でもなく横でもない部署を超えてのナナメの繋がりが、「女性が充分に力を発揮できる組織」に向けた取り組みのアイデアをたくさん生み出し、それが、工場全体への問題提起にもなり、更には「誰もが充分に力を発揮できるための組織」に向けた取り組みをも推進させていくパワーになっています。
最初は、参加動機も、決して主体的な参加ではなかったかもしれませんが、研修やフォローアップカフェの回数を重ねるごとに前のめりに意見が出て、どんどんと、みなさんの中に本来あった、「私らしいリーダーシップ」が動き出した瞬間にご一緒させていただけたこと、本当に嬉しく思います。
今後も、皆さまのそれぞれのリーダーシップを活かして推進力の要となっていかれることを応援しています!
共に前へ進みましょう!